CSGOとOWでセンシを変換する意味は果たしてあるのだろうか。ゲーム性の違いから考える

今までセンシの変換方法について、振り向きやモニター距離での一致を基準とした変換を提案してきたわけだが、CSGOとOWの間でセンシを変換して使いまわすことは出来ないのではないかと思い始めている。

その理由は、ゲーム性の違いだ。

CSGOではストッピングがあり慣性もある。そして、初弾がもっとも重要である。相手がよほど下手でない限り、初弾を外した時点でやられるかあるいは多少は反撃に合い被弾する。だから、どんな時でもヘッドショットを狙い、相手の息の根を止める必要がある。

一方でOWでも初弾はもちろん大事だが、どちらかというと動きまわる敵に対してきちんとトラッキングをして、トータルでコンスタントにダメージを叩き込むことの方が重要だ。

ヘッドショットについていうと、CSGOではプロの場合、ヘッドショット率は50パーセントほどになるが、OWでは20パーセントもいけば神のレベルである。ヒーローにもよるが、ソルジャーなどの場合なら、10パーセントも行けばよい方だろう。

ストッピングの有無についていうと、以前に、CSGOでは逆カーソルを入れた後にも慣性で動いてしまうから、その分を考慮してセンシは高くなるという話をしたと思うが、実際には逆である可能性もある。ここは議論が難しく、私も混乱しているところだ。

ストッピング後は速度が減速していくのだから、その分だけ自分が思っているより動く距離は短くなり、センシは低くしなければいけないということだ。実際にプレイしていると、敵が現れた時にすることはまずストッピングで、それからエイムを合わせる。ここは微妙な差であるが、大事なのは、ストッピングを行った時のプレイヤー速度を入力としてエイムをするということだ。

出来るだけ精度よく頭に合わせるということを考えると、なおのこと、センシは低くした方が良くなる。500edpiとかそういうレベルのローセンシプレイヤーはたぶん、そのセンシをOWに移植しようとは思わないだろう。

ではどうするのか。実際私はOWは2880edpi、CSGOは800edpiでプレイしている。これは、OWからよく知られたどのような変換をしたとしても、CSGOでは800よりは高いセンシとなるから、CSGOではセンシを下げているということがいえる。

今、どうやってこのようなセンシを決めているかというと、全く科学的ではないがフィーリングだ。具体的には、私はPSAをこうやって行うということだけを移植して、それをどのゲームでも行っている。より具体的には、キャラクターをがちゃがちゃと左右に揺らし、そのままクロスヘアを張り付かせる。これはScreaMが良く遊びのような感じでやっていることと同じだし、実際に、いわゆるレレレ撃ちをするときに必要な技術でもある。

また、ストッピングや初弾の重要以外のもう一つの要素としては、キャラクターの移動速度も実はセンシには影響するのではないかと思い始めている。

例えばオリーサのようなキャクラクターは射撃しながら動くと、移動速度が遅くなる性質があるのだが、この時にエイムのしにくさを感じるのは私だけではないはずだ。具体的には、エイムが吹っ飛ぶ。だから、エイムをし始めた時の移動速度が関係しているとすれば、CSGOではストッピングをかけた瞬間の速度、OWでは通常動きながら射撃するから移動速度そのものが影響してきて、ストッピングをかけたあとに速度が減衰していくCSGOでは、センシを多少低めに修正する必要があるのではと考えた。