Ramboのエイム理論「基本編」

Ramboとは

Rambo - Liquipedia Counter-Strike Wiki

古くからのカウンターストライクプレイヤーで、最近では、Cloud 9, MVP PK, Complexityのコーチをしていた人です。

Cloud 9というのは誰でも知ってるShroudさんがいたチーム(時期はかぶってませんが)、MVP PKというのはアジアで1番か2番に強い韓国のチームです。

最近彼がYoutubeチャンネルを開いて、CSGOのことも話していますが主にエイミングについて話しています。一つの考え方を学ぶために、Ramboのシリーズを紐解いていくことにします。

まずこの記事では、序盤に出した動画「いかにしてエイムするか」を解説します。

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Ramboの英語は、n0thingに比べると非常に聞きやすく、英語がそれなりに聞き取れる人であれば、この記事で概要を掴んだあとに、ビデオも併せてみると映像もあって、理解が良いと思います。

エイムを問題を解くと言い換えれば、こんな超有名な本もあります。問題を解く、ものを考えるということの基礎になる本ですので、エイムのことを考える時にも参考になるかも知れないですね。私は高3の時に読みました。若いうちに読んでおくと良いと思います。

解説

Ramboはエイムを考えるに当たって、身体を2つの部分に分解しています。1つは、腕より前。肘、前腕、手、指です。もう1つは、身体のそれ以外の部分。すなわち、肩や、体幹です。

このうち、後者の、体幹のポジショニングの重要性がエイムでは見落とされがちだと主張しています。

これらを腕の理論と体幹の理論と呼んだ上で、説明します。

腕の理論

グリップの理論

エイムというのはペンによるドローイングのようなものだとしています。ペンで特定の点を突いてくれと言われたら簡単で、自分の思ったようにドローイングが出来るわけですが、マウスではこれが難しくなります。

なぜか?これに対して、Ramboは、マウスを持つ時は手を開いてしまうのが問題だと主張しています。また、その上でセンサが見えない裏面にあるため、余計にエイムしにくいとしています。

グリップに対してRamboは、特定のグリップが良い悪いとは言っていません。しかし大事なことは、持ち方を一定にすることに加えて、マウスに対する圧力を常に一定にすることとしています。グリップに関しては、色々と試行錯誤してくださいということです。

動画では、この一定の圧力を記憶することをマッスルメモリーと呼んでいます。一般にマッスルメモリーというと腕の動かし方とかを指す場合が多いと思いますが、ここでは、一定の持ち方(圧力)をマッスルメモリーに記憶すると使い方をしています。

前腕の理論

前腕の置き方を、前腕のうちどのくらい机に置くかによって、4種類に分類しています。

  • フル: 肘を机の端に置く。肘がピボットポイントになるため再現性が高い
  • ミドル: 前腕を半分くらい机に置く。もっとも自然な置き方だとは思うが、前腕の位置が少し前に行ったり下に行ったりすることがあるため、再現性が低いという欠点がある
  • ショート: 前腕を手首あたりを少しだけ置く。ミドルと同様の欠点がある
  • なし: 手首がピボットポイントになるため、再現性が高い

前腕の置き方については、ピボットポイントがあるかという点に着目しています。

もう一つの観点としては、可動域ですが、これは自明なので省略します。より小さい部品である手首の方が腕より精度が良いという話はしていませんでした。

いずれにしろ、エイムする時はセンタリングすることが重要で、例えばフルの場合では前腕を右や左に振った状態でエイムすると精度が落ちるから、常にセンタリングするようにしなさいと言っています。これはn0thingと共通します。

n0thingによるエイム理論 - GAAブログ

体幹の理論

前腕の角度は水平になるようにすべきだと言っています。そのように机や椅子を調整すべき。

肘の位置は、Ramboは身体にくっつけるようです。これは、肘をピボットポイントにすることで、エイムを安定させるためです。

体幹の姿勢はとても重要な要素で、それによってエイムの安定性や長時間プレイした時の疲労が変わってくるとしています。肘の位置についても、色々なプレイヤーがいるため、これも試行錯誤で自分に合ったものを探すべし。ただし、一度決まったらそれをずっと使い続けると良い。

もしかしたらグリップだけでなく姿勢についても4スタンス理論が応用出来るのではないかという直感があります。

マウスの持ち方にあの4スタンス理論を応用!? - GAAブログ

調子の良い悪いについて。調子が悪い時というのは、大抵の場合は姿勢が狂ってると言うことを言っています。例えば、胸が少しだけ傾いていたりという原因が挙げられています。

彼自身がプレイヤーだった頃は、椅子に正しく座ってディスプレイと対面し10秒もすれば、エイムが出来るようになったということを言っています。それほど、常に同じ姿勢でプレイすることが重要で、それがちゃんと出来ているのであれば、その姿勢にセットするだけでエイム出来るということです。動画を通じて、Ramboとしては腕より体幹の方が重要なのだと言ってるという感想を持ちました。

入門者に対するアドバイス

前腕と体幹のどちらから決めてもよいが、一度にではなく、どちらかから決めること。重要なことは、自分にとって自然なものを探し、それを使い続けること。